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2022.12.14

二十四節気 【大雪】

 今年は12月7日(火)から、二十四節気の「大雪(たいせつ)」にはいりました。

大雪は、さかんに雪が降り、積る頃とされていますが、雪のピークはもう少し先です。

とはいえ、次第に寒さが厳しくなってきました。

本格的な冬へと移り変わる時期でもある大雪。

その大雪とは、どんな時期なのでしょうか。

季節の言葉「冬ざれ」~もの厳しい冬の様子~

「冬ざれ」は、草木が枯れ果てて、もの寂しい冬の様子、あるいは、そのような冬の季節のことです。寒々とした冬の様子が思い浮かぶ言葉です。

「冬ざれや 小鳥のあさる 韮畑(にらばたけ)」 与謝蕪村

「いかにも荒れ果てて、寂しい冬だな。小鳥たちが韮畑でえさを探しているよ」といった意味です。

冬ざれが好きな人は多くないかもしれませんが、一方で、冬ざれは美しいものを引き立ててくれることもあります。

夜空に光り輝くイルミネーション、そして、楽しい思い出、懐かしい思い出・・・。これらが、寒々とした背景の中ではかえって際立って見えてくるのではないのでしょうか。

大雪って、どんな時期? お正月に備えて、松や榊を用意

かつては、12月13日に正月の松飾りの使う木を山に切り出しにいったそうです。これを「松迎え」といい、松と一緒に、榊や裏白(うらじろ)、楪(ゆずりは)なども採ってきました。

榊はツバキ科の常緑高木で、もともとは神事に用いる常緑樹の総称で、今もこの意味で使われることもあります。

裏白は、ウラジロ科の常緑のシダで、羽状に分かれた葉の裏側は白っぽい色をしています。

楪はユズリハ科の常緑高木で、新しい葉が成長してから古い葉が譲るように落ちるため、この名前がつけられました。代々相譲るという縁起を祝って、新年の飾り物に使われるようになりました。

お歳暮を贈る時季

「歳暮」は文字通り、年の暮れ、年末、歳末のことです。

その歳暮の時期に、1年の感謝を込めて品物を贈ることを「歳暮の礼」や「歳暮祝」などといいました。これが略されて「お歳暮」となりました。

お歳暮を贈る時期は、一般的には、12月13日~12月20日頃がよいとされています。大事なのは、時期よりも相手への思いかもしれません。

ありがたい 「師走日和」

12月の師走の、おだやかに晴れた天気のことを、「師走日和」といいます。

寒さが厳しい上に、忙しさが増す師走。この時期にお天気がいいということは、たいへんありがたいことですね。

今年も残すところ20日あまり。自分やまわりの人にも感謝し・大切にして、元気に過ごせるように健康に気をつけていきましょう。